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概要 オオヤ魔界の峡谷に存在する、 工業地帯に栄える“科学と魔法の聖地”。 「魔法少女リリカルなのは」の「ミッドチルダ」の ような町並みである。ここまで Cake氏はなのはにハマってんだな…。 その名の通り、聖王マリマリやゴ・ゴン・ゴー等の 機械系フレンズやバリアジャケットを装備した フレンズが主に出身する。 ユートのおじいさんはこの責任者だったという噂も。 嘗ては小規模な組織だったが、技術の進歩から強力なフレンズ達が 生み出される様になり、現在では伝説のフレンズに マークされる程の一大大勢力へと成長を遂げた。 ストライクアーツ・アドベンチャーでは ミッドチルダリリカル科学工業地帯が存在する。 歴史 草創期には既存のフレンズを改造したバリアジャケットフレンズが 主だったが技術の未熟さ故、ゴ・ゴン・ゴーの思考回路や 最新フランケンの暴走、聖王マリマリの闇落ちの多くの 問題が堆積しており、決して幸先の良いスタートアップでは 無かった。検索サイトのサジェストに 「リリカル科学工業地帯 ひどい」と言葉に出されることに。 だが、その後の研究者達の努力によりそうした諸問題は克服され、 負荷に耐えて正常で正義の心を持つ聖王マリマリ、思考回路の 問題を解決した最新人間ゴ・ゴン・ゴー等、 肉体や頭脳の安定したフレンズを生み出す事に成功する。 其処からやがてマシーン型、バリアジャケット型フレンズが徐々に 世界中に広まって行き、“企業”と呼ばれる程の勢力へと成長。 その矢先に突然の転機が訪れる。 意図は不明だが伝説の勇者が接触し、自陣に勇者型フレンズの データを提供して来たのである。 これを受けてリリカル科学工業地帯は、 「勇者と機械の融合」と言う技術革新を迎えた。 こうして生み出されたのが対空迎撃用のメガガールと ギガガール、対地迎撃用のトゲボーグ、そして 水中迎撃用の魔法少女ルキアが開発され、これら陸海空の バリアジャケット型フレンズによる兵力を背景に急激に勢力を 拡大。そこからやがて、当時の科学の粋を集めた最高傑作として リリカルドラゴンを生み出すに至った。 尚、最近では進歩した技術を活用してサイバードラゴン、 魔法少女ルキア+等、既存のフレンズの強化体を生み出している。
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ここは、魔法少女リリカルなのはの音楽を、展示しています 魔法少女リリカルなのは ファーストシリーズの音楽集です 魔法少女リリカルなのはA's セカンドシリーズの音楽集です 魔法少女リリカルなのはStrikerS サードシリーズの音楽集です
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登録日:2011/09/01(木) 02 58 10 更新日:2023/05/29 Mon 11 08 15NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 AI S2U ⊃星⊂ ● ちょっとやりすぎた?←Don't woryy. とらいあんぐるハート インテリジェントデバイス オムライス オートマチック グレートハイジン デバイス レイジングハート ロストロギア? 不屈 不屈の魂 大体砲撃専門 好戦的 新幹線のアナウンス 次元連結装置 漢 自爆 薬(カートリッジ)中 飴 高町なのは 鬼に金棒 魂 魔法少女の杖←ではなく「魔導師の端末」 魔法少女リリカルなのは レイジングハート (Raising Heart) CV:Donna Burke 魔法少女リリカルなのはシリーズの主人公、高町なのはの使用する魔導端末。 ミッドチルダ式のインテリジェントデバイスで独立した意志と高い知性を持つ。 助けを求める声(広域念話)を聞いてかけつけたなのはにフェレット状態のユーノが「今の僕じゃアレを止められない」と、暴走するジュエルシード封印を依頼し、 その際に待機状態のレイジングハートを渡され、それ以降なのはが正式なユーザーとなる。 インテリジェントデバイスの使用には「相性」の問題が大きく関わってくるため、通常はあらかじめユーザーを限定した上で専用の調整を施し、 本人もそのデバイスの使用を前提とした訓練を積むのが一般的で、それ故かレイジングハートは誰からの使用者登録を受け付けなかった。 しかし、 風は空に、 星は天に、 不屈の魂はこの胸に! この手に魔法を! レイジングハート! セーット、アップ! ● stand by ready, set up. レイジングハートは見事起動し、なのはをユーザーとして登録した。 また、魔法戦闘経験の少ない主なのはの為、砲撃魔法に特化したデバイスとして自身を構築した。 元々はユーノが所持していたデバイスだが、彼は完全には使いこなせていなかったようである。 本編以前にはスタンバイモードのレイジングハートを用いてジュエルシードを一応封印している。 起動呪文(正確には、起動用パスワード)は以下の2種類が確認されている。 我、使命を受けし者なり。 契約のもと、その力を解き放て。 風は空に、星は天に、そして不屈の魂はこの胸に。 この手に魔法を。 レイジングハート、セットアップ! 風は空に、星は天に、輝く光はこの腕に、不屈の魂はこの胸に! レイジングハート、セットアップ! 『ORIGINAL CHRONICLE 魔法少女リリカルなのは The 1st』によると、 原作同様、魂と書いて『こころ』と読む。 本編のなのはとフェイト、2人の少女の出逢いの物語に隠れて影が薄いが、 ここにもまた1つ奇跡の出逢いがあったことを忘れないでもらいたい。 なおレイジングハート自身のAIの性格は冷静かつ情熱的なのだが、 「バルディッシュはフェイトの負担が過ぎないように気を配るのに対し、 レイジングハートは一心同体ゆえになのはと一緒になって無茶をする」 としてフェイトが心配してるほどかなり無茶をしやすい部分もある。 以下デバイスとしての性能。 ◇レイジングハート ユーノから渡された初期の状態。モードは3つ。 スタンバイモード 出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2010年11月26日発売、© NANOHA The MOVIE 1st PROJECT 待機状態。赤い球体でなのははペンダントのように首から下げている。 この状態でも、ある程度の魔法の補助が可能。 デバイスモード 出典:魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、©なのはPROJECT 、2006年3月10日 基本形態。射撃能力を主とした魔導師の基本的な性能をもつ。 シューティングモード 砲撃に特化した形態。なのはの得意とする砲撃魔法はこれで放たれる。 アクセラレイションでさらなる強化も可能。 シーリングモード 出力を強化した形態。本体から翼が発生する。ロストロギアの封印処理や集束砲撃に使われる。 一応、A's以降で言うフルドライブ形態らしい。 ●劇場版 物凄くよく喋るようになり状況分析や航空軌道・空間戦術の教練など上記の設定に違わぬハイスペックAIと化す。この辺はA's以降からの設定の逆輸入という面も。 ついでにユーノが遺跡から発掘したデバイスということになっている完全にロストロギアじゃないですかヤダー! デバイスモード 出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2010年11月26日発売、© NANOHA The MOVIE 1st PROJECT なのはのバリアジャケットのカラーリングに合わせたパーツが追加される カノンモード 出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2010年11月26日発売、© NANOHA The MOVIE 1st PROJECT 形状が1から変更され、鋭いイルカヘッドのような形になる。カッコいい。 さらには収納型のグリップとトリガーまで追加される 劇場化にあたり、「魔法少女の杖」ではなく「魔導師の端末」へと完全にシフトしているようである ◇レイジングハート・エクセリオン (Raising Heart Exelion) A s第一話にてヴィータの攻撃を受け止めきれず破壊されたレイジングハートが、 その後自らメカニックに依頼しカートリッジシステムCVK-792A搭載をした新しい形。 6連装オートマチック型カートリッジシステムを装備。性能を大幅に強化している。 ついでにこの辺からよく喋るようになる。 シーリングモードはオミットされ、モードは4つ。 スタンバイモード 以前とかわらず。ペンダント型。 第五話でなのははヴィータに話し合いを求めたときに「和平の使者は槍を持たない」と拒絶されたので、 その後の第七話なのははヴィータに対して、最初はスタンバイモードにしたままで声を掛けている アクセルモード 出典:画像左、魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、©なのはPROJECT 、2006年3月10日 出典:画像右、魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2013年3月22日発売、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT 中距離射撃と誘導管制、強靭な防御力を含めた中距離高速戦専用モードとなっている。 なのはの特性に合わせて、魔力弾を加速(Accel)させることに特化したところからこの射撃魔法の操作性・加速力を向上させた形態。 圧倒的な弾幕と敵の射撃を撃ち落とす精度に応えるだけの性能を持つ。 StrikerS後期以降は基本的にエクシードモードを使うためか教導の時くらいしか出て来ずサナギマン状態。 でもOPで毎回登場するので意外と目立つ。 バスターモード 出典:画像左、魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、©なのはPROJECT 、2006年3月10日 出典:画像右、魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2013年3月22日発売、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT 砲撃特化の遠距離戦用形態。カートリッジで強化された砲撃は更なる威力やバリエーションを生む。 シューティングモード同様、形状自体は管理局魔導師が使用している量産型ストレージデバイスと変わらない。 劇場版では前述したカノンモードの進化形態として、『バスターカノンモード』となっている。 エクセリオンモード 出典:魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、©なのはPROJECT 、2006年3月10日 レイジングハート・エクセリオンのフルドライブ。 本体破損を防ぐ出力リミッターを解除した状態で、魔力消費と引き換えに爆発的出力を生み出し、術者の全能力を底上げする。 位置的にレイジングハートのシーリングモードに対応するモードだが、形状はまるで違い、もはや杖というより槍である。 この時点ではフレームの耐久力や使用者の負担など問題が多く残っていたため絶対に使ってはいけないと要注意をされた。 劇場版ではなのはのバリアジャケットカラーの装甲部品が新たにつけられている。 A.C.S展開状態 A.C.Sは「Accelerate Charge System」の略。瞬間突撃システム。 エクセリオンモード及び後述のエクシードモードのみ使用可能なシステムで半実体化した魔力刃『ストライクフレーム』を備え、六枚の羽根を広げる。 因みに、本来は近接戦の為のシステムではない。 エクシードモード エクセリオンモードに変わり登場した形態。旧エクセリオンモードを改良したもので強力な射撃と大威力砲撃に徹底特化している。 段階的に出力をエクセリオンモードと同等以上に引き上げるブラスターシステムを切り札とし、 常に莫大な魔力消費と引き替えに能力を底上げするエクセリオンモードより負荷が少なく、一点特化により無理なく扱いやすくなっている。 ブラスターモード レイジングハート・エクセリオンのリミットブレイク。 使用者であるなのは、デバイス両方の限界を超えた力を無理やり引き出す自己ブーストによる強化。三段階のリミッターがつけられている。 聖王ヴィヴィオ戦では単なる強化にしか見えなかったが、 本来は後方からの一撃必殺を目的とした、短時間の使用が望ましい文字通りの切り札らしい。 ゲーム版によるとA'sの時代から開発中だが存在していて、なのはもテスターだったらしい。(11歳での撃墜も当然である) ◆ブラスタービット ブラスターモード時に、なのはが任意で最大4機まで展開できるレイジングハートの子機。 レイジングハートと同様の機能を持ち、本来なら近づく必要のある拘束魔法や砲撃補助など、あらゆる面で強化を施す。 単独飛行形態 ストライクカノンとフォートレスの同時使用に際し、両腕がふさがってしまうなのはのために自分で考えた形態。 一部第五世代デバイスのパーツを使用している なおvivid以降ではスタンバイモードに羽を生やした状態で独立稼働したりする。 ヴィヴィオがセイクリッド・ハートを入手するまではヴィヴィオのデバイス代わりも務めていた模様。完全にオカンである。 やたら高性能な面が目立つが、シューティングモードなど、 モブの魔導師が持っているデバイスと形は大体同じなので、規格そのものはわりと普通なのかもしれない。 しかし長いことやってるリリカルなのはシリーズだが、 レイジングハートの製作者はいまだに判明していない。(INNOCENTのRH-1はおそらくグランツだが) まさか、ロストロg二二二⊃← 出典:とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱、ivory、JANIS、2001年6月29日、©1998~2002JANIS©ivory 実はアニメ版のレイジングハートは3代目。 初代は嘘予告で月村忍が造った完全な兵器だった。 このレイジングハートには重火器二対にスタンガン、発煙機能、世界時計、スケジュール&アラームにスナップショットを搭載しており、 さらに男のロマンを追求する忍の趣味で自爆機能を搭載する等、 とってもお買い得だと忍が言っていたが、いかがわしくも物騒な兵器だと、なのはは怖がっていた。 どこかの恭也は喜びそうだが……。 近年のレイジングハートはこの初代に戻りつつある。 ちなみに魔法の国も領収書が落ちないのでお金も要求されるなど、世知辛い世界観だった。 2代目はリリカルおもちゃ箱でリンディが所持していた赤い宝石、起動時には白い羽がついていて、中心がハートだった。 そのため元祖レイジングハートの対となっているS2Uには、クロノの心を映した鋼の翼がついている。 2代目も起動詠唱が存在し、これを唱えなければ、なのはは起動できず魔法も使えない。 起動詠唱は以下の通り。 我……、使命を、受けたもうものなり。 ……契約のもと、その力を解き放ち給え……。 ……風は空に、星は天に……そして、不屈の魂は、この胸に。 この手に魔法を……。 ……レイジングハート、力を! 最終回でシンクロするまで必ず唱えていた。 2代目も意思疎通ができるが、光り輝くだけでその意思はなのはにしか伝わらない。 2代目の魔法は祈願実現型魔法、なのはの強い意志と魔力を使用して願いを叶えるという正統派な魔法。 3代目も祈願実現型ではあるが系統が違う。 2代目は副次効果で持ち主の魔力を強化したり、その人特有の力を強化したりできる。妖狐なら妖力とかを。 そんな2代目だが、最終決戦の際壊れてしまった。 そしてリンディ帰還時に久遠には鈴を、なのはには2代目を、思い出としてプレゼントした。 ……壊れ物だが、リンディにはこれしか持っていないのだから仕方ない。 そしてネックレスとして、S2Uと思い出と共になのはを見守っている。 The MOVIE 1stのコミック版の扉絵でこの2代目は登場している。 気になる人は探してみよう。 ●<You haven't heard anything, have you? ――All right. Please add a sentence to my item or revise this. (何も聞いていませんね? ――結構。 追記・修正をお願いします。) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] そういやS2Uの無駄な翼はレイハさんの対の為だったんだっけ、……S2U(泣) -- 名無しさん (2013-09-09 10 33 23) あんな時期からエクセリオンや開発中のブラスター使ってたらそりゃ撃墜されるほど負担たまるわなぁ -- 名無しさん (2013-10-21 00 29 53) ↑そう考えると何のためにAI搭載してんだってレベルの欠陥兵器だな。 -- 名無しさん (2013-11-09 17 22 51) 原作では魂と書いて「こころ」って読むはずなんだけど……、アニメ版はどっちだったっけ? -- 名無しさん (2013-11-09 17 26 54) AIが処理しても無理だったって事だろ。元よりエクセリオンもブラスターも『極力使わない』のが望ましいけど、必要があって搭載・使用せざるを得なくなったモノだし。ついでに言うならなのはが自分の身体に気を遣わないで出撃したのも原因 -- 名無しさん (2013-11-09 17 32 28) ↑フェイトに心配されるレベルで頑張りすぎるからな二人とも -- 名無しさん (2013-11-09 17 34 11) ↑3キャッチコピーとかでも不屈の魂ってなってるし、変わってないんじゃないかな?…多分。 -- 名無しさん (2013-11-09 17 49 31) ↑ただキャッチコピーのほうのルビは『エース・オブ・エース』だからなぁ。なのはWikiでも不屈の魂表記は一か所しかないし -- 名無しさん (2013-11-09 17 52 59) 主人公の武器が「高性能な基本型で唯一無二の機能はありません」というのはかなり珍しい気がする -- 名無しさん (2013-11-09 18 47 02) ↑レイハさんは極端なオリジナル機構持ってないしな。オリジナルに見えてもなのは以外にも使用者いたり、なのはの要望で付けてるだけでつけようと思えば誰にでもつけられるし -- 名無しさん (2013-11-20 20 18 24) 初代:兵器、二代目:魔法少女の杖、3代目:その中間、次はどうなるのかな? -- 名無しさん (2013-11-26 16 34 43) ↑その前にINNOCENTの「4代目 データ」も追加で -- 名無しさん (2013-11-26 16 47 00) 今分かっている製造者は、初代:忍、2代目:リンディかクロノ、3代目:???、4代目:フローリアン博士……こんなとこかな。 -- 名無しさん (2013-11-27 13 46 57) 充実してんな -- 名無しさん (2013-12-29 20 31 10) デバイスなのに劇場版でなのはやフェイトが敗れたのは自分達の性能不足と解析し、自らカートリッジ搭載を進言するとか漢気パネェす。さらにおそるべきは勝負を最後に決めるのは『根性』とレイハさんに認めさせたナノハさんか…… -- 名無しさん (2014-02-11 17 54 15) レイジングハートは日本語だと「起き上がる心」→「不屈の心」ってところだろうか? -- 名無しさん (2014-04-07 00 54 14) "Let's shoot it, Accelshooter"って、「あの虫けらを撃ちましょう、アクセル・シューターで」と聞こえるw -- 名無しさん (2014-05-30 23 49 06) なかの人は東海道新幹線の外国語版のアナウンスをやってます -- 名無しさん (2014-09-01 09 35 28) Don't woryyでいいんじゃないでしょうかはいい皮肉 デバイスの言語は英独で区別してるんだっけ? 1期じゃクロノのデバイスはもろ日本語だったが -- 名無しさん (2014-10-19 02 37 48) ↑一応オリジナルのミッド語だけどね。(AccelがAxelになってたり)、クロノのS2Uはリリちゃの設定故かリンディさんの声だったらしいけど -- 名無しさん (2014-10-19 12 57 42) 使用者の負担を無視してまで要望に応えて出力するあたり、ロストロギアの香りがぷんぷんするぜw -- 名無しさん (2014-11-27 14 44 12) オリジナルクロニクルだと魂にこころのルビがふってあったか -- 名無しさん (2014-12-23 16 27 42) ブルースワットのディクテイターみたいに、電動ブローバック式の玩具出てほしかったな。 -- 名無しさん (2015-01-13 13 07 58) 実は自己進化自己増殖自己再生ができるロストロギアなんだよ!!11!! -- 名無しさん (2015-01-13 14 52 39) 進化し過ぎですから!! -- 名無しさん (2015-06-13 12 57 25) 最近は伝説のボスが似たような声の端末を使ってるよ -- 名無しさん (2015-10-31 02 26 38) もしなのはの手に渡らずユーノがそのまま持ってたら、主に探索・維持・解析・修復方向に進化してたんだろうな。主の望みに沿う方向で。 -- 名無しさん (2023-01-01 01 44 46) 名前 コメント
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ここでは、魔法少女リリカルなのはのアニメのサブタイトル(副題の事)をコメントを付けて書かれる場所です。 (注意、ここに書かれたコメントの跡のエピソードは、戻り口を作っては、いないため、PCについている戻るで戻ってください) セカンドシリーズ 話 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 DVD収録巻 1 はじまりは突然になの 都築真紀 草川啓造 草川啓造 奥田泰弘 Vol.1 2 戦いの嵐、ふたたびなの 都築真紀 斉藤良成 武蔵境孝 内田孝 奥田泰弘 Vol.1 3 再会、そしてお引っ越しなの! 都築真紀 栗本宏志 武蔵境孝 尾尻進矢 奥田泰弘 Vol.1 4 新たなる力、起動なの! 都築真紀 佐土原武之 三島由紀世 三島由紀世 奥田泰弘 Vol.2 5 それは小さな願いなの(前編) 都築真紀 西村博昭 武内宣之 宇佐美皓一 奥田泰弘 Vol.2 6 それは小さな願いなの(後編) 都築真紀 畠山茂樹 高山誠 小森篤 Vol.3 7 壊れた過去と現在となの 都築真紀 斎藤良成 斎藤良成 斎藤良成 Vol.3 8 悲しい決意、勇気の選択なの 都築真紀 栗本宏志 武蔵境孝 木下裕孝 奥田泰弘 Vol.4 9 クリスマス・イブ 都築真紀 佐土原武之 武蔵境孝 内田孝 奥田泰弘 Vol.4 10 運命 都築真紀 畠山茂樹 高山誠 小森篤 Vol.4 11 聖夜の贈り物 都築真紀 栗本宏志 武内宣之 田中ちゆき 奥田泰弘 Vol.5 12 夜の終わり、旅の終わり 都築真紀 西村博昭 くるおひろし 二宮壮史 Vol.5 13 スタンバイ・レディ 都築真紀 畠山茂樹 坂田純一 小森篤 Vol.5 魔法少女リリカルなのはTVシリーズは、どれ位あるのへ戻る
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安倍邸に滞在して数日が経過した。 なのはが朝食の片付けを手伝っていると、隣の部屋から言い争う声が聞こえてきた。 扉を開けると、両側から玄武の頬を引っ張っている太陰とヴィヴィオの姿があった。 「どうしたの?」 なのはが声をかけるが、興奮している太陰とヴィヴィオは気がつかない。どうやら、二人のつかみ合いの喧嘩を、玄武が押し留めているらしい。 「やーめーなーさーい!」 なのはが声を張り上げると、ようやく二人が制止する。五歳くらいの少女の姿をした太陰が玄武から手を離し、不機嫌に腕を組む。 「ママ~」 ヴィヴィオが涙目で駆け寄ってくる。その頭を撫でながら、なのはは玄武に顔を向ける。 「何があったの?」 「話せば長くなるのだが……」 十歳くらいの少年の姿をした玄武が、赤くなった頬をさすりながら言った。 事の発端は、朝食を食べ終わってすぐのことだった。ヴィヴィオが太陰に腕相撲の勝負を申し込んだ。 太陰とて十二神将、腕力は常人より上だ。手加減して、いい勝負を演じてやれば、ヴィヴィオが満足するだろうと考えた。 しかし、ヴィヴィオの力は太陰の予想を上回り、太陰はあっさり敗北した。その時、太陰の中で本気のスイッチが入った。 次の勝負では、太陰が圧勝。その後、一進一退の接戦を繰り返し、むきになった二人は、ついにつかみ合いの喧嘩に発展した。 玄武の説明を聞き終えたなのはは、ため息をついた。 「どうして、こんな負けず嫌いになっちゃんたんだろう」 「なのは、お前に似たのではないか?」 新聞を読みながら、聞くとはなしに会話を聞いていたシグナムが言った。なのはは聞こえない振りをした。 「いい、ヴィヴィオ。喧嘩は駄目だよ。ちゃんと太陰に謝りなさい」 「でも~」 「でもはなし。ほら」 なのはに押し出され、ヴィヴィオは渋々太陰の前に行く。 「ごめんね、太陰」 太陰は腕を組んだままそっぽを向いている。 「太陰よ。少々おとなげないのではないか?」 「ああ、もう、わかったわよ! 私も悪かったわよ!」 太陰がやけくそ気味に謝る。 「さあ、ヴィヴィオ。また一緒に遊ぼうか」 「うん」 玄武に促され、太陰とヴィヴィオが再び遊び始める。それをなのはは満足げに眺めていた。 ガジェットが大量に発生したと報告があったのは、ヴィヴィオたちの仲直りのすぐ後だった。 緊張した面持ちで、昌浩たちは大広間に集まった。 「かなりの数のガジェットがこちらに向かっているわ」 「レリックの反応は?」 「今のところ、ないわ。ただガジェット部隊は二つ。海と山に同時に出現した。進行方向を調べると、ちょうど安倍邸で交差するのよ」 「狙いは私らかもしれへんってことか」 「ガジェットって何?」 昌浩がヴィータに質問した。 「私らが追ってる犯罪者、スカリエッティが使う戦闘機械だ。結構厄介な相手だぞ」 同時に出現した部隊だが、数はだいぶ違う。山側の方が町に近く、二倍くらい数が多い。 「こちらの分断が狙いか。どっちか罠も知れへんな」 「考えてる時間はないよ。早く行こう」 なのはが立ちあがる。この町には、なのはの家族を初め、学生時代の友人など、たくさんの大事な人が住んでいる。絶対に傷つけさせるわけにはいかない。 「チーム分けはどないする?」 「海側は私が行く」 なのはが宣言した。 「ほな。スターズはそっちやね」 「ううん。行くのは私ともう一人だけでいい」 「ならば、俺が行こう」 背後から青龍が現れた。この前の引き分けを根に持っているのか、眉間の皺がいつもより深い。 「決着をつけてやる」 「そっか。機械相手なら、青龍さんも本気出せるもんね。じゃあ、どっちが多く倒すかで勝負しよう」 これまででお互いの戦い方は熟知している。連携もこなせるだろう。 「じゃあ、先に行くね。片づけ次第合流するから」 「頼むで、なのはちゃん」 なのはと青龍は海めがけて出発した。 目的地に辿り着くと、シャマルがすでに封鎖領域を張ってくれていた。 港の倉庫街を埋め尽くすように、ガジェットの群れが出現している。円筒形のⅠ型、飛行機のようなⅡ型、巨大な球形のⅢ型。山側よりは少ないとはいえ、かなりの数だ。 「青龍さん、ガジェットはAMF(アンチマギリングフィールド)を持って……ようするに、魔法が効きにくいから注意して」 「ふん。ならば直接切り裂けばいい」 「それじゃ、地上はお願い」 青龍が大鎌を構え走り出す。なのはも空に飛び立つ。 青龍はガジェットの放つビームやミサイルをよけながら、大鎌で次々とガジェットを切り裂いていく。 『Accel Shooter』 なのはの操る光球が飛行型のⅡ型を撃ち落としていく。 (あれ?) 戦いながら、なのはは違和感を覚えた。 今日はやけに視界が狭い。いつもならもっと広い視野で戦えるのに。 仲間たちと敵の動き。攻撃方法の選択。回避と防御。どんな機動をすれば最も効果的か。すべてを同時に考えながら戦える。 なのに、今は目の前の敵しか見えない。死角からの攻撃を慌ててバリアで防ぐ。 (おかしいな。集中できてないのかな) こんなことは初めてだった。原因がわからない。 普段のなのはの戦い方を知る者がいたら、目を疑っただろう。 ペース配分を考えず、撃ちだされる大技の数々。高出力のバリアで攻撃を防ぐだけで、ほとんど回避機動も取っていない。 まるで素人のような力押しの戦い方。エースオブエースの戦い方ではない。 スバルたちがいなくてよかったと、なのはは安堵する。とても見せられる姿ではない。 そこでなのははふと気がつく。背後にあるのは、大切な思い出が詰まった故郷であり、地上で戦う青龍は、まだ一度も勝ったことのない相手なのだと。 (違う。逆だ。集中し過ぎてるんだ) 絶対に守りたい町。絶対に勝ちたい相手。それらがなのはの余裕を奪い、視野を狭くしているのだ。 レイジングハートが凄まじい勢いで、カートリッジを吐き出していく。敵の数が四分の一まで減った時、ついにカートリッジが切れた。 なのはは不思議そうにレイジングハートに話しかける。 「そういえば、最初はカートリッジなんて、なかったんだよね」 『Yes, my master』 一番、最初の気持ちを思い出す。 ユーノを助けたいと思った。敵として現れた寂しい目をした少女を救いたいと思った。忘れたことなんてないのに、いつの間にか曇っていた。 この力は、大切な誰かを助けるために使うと決めたのだ。 「青龍さん、時間稼ぎお願い」 青龍は不機嫌顔で、なのはに近づくガジェットを撃ち落とす。 なのはの周囲に、まるで星のように無数の光球が現れる。やがて光がレイジングハートの先端に集中する。 これが誰かを助けるための、最初の全力全開だ。 「スターライトブレイカァー!!」 光が空を切り裂いた。 敵を壊滅させた後、なのはは倉庫の屋根の上で大の字になっていた。魔力のほとんどを使い切り、空っぽだった。ここまで消耗したのはいつ以来だろうか。 青龍がなのはの隣に立つ。傷はないが、さすがに疲れたらしく、肩で息をしている。 「貴様はいくつ倒した? 俺は……」 「……ごめんなさい。途中から数えてない」 青龍の不機嫌度が一気に上がる。 「うん。だから、私の負けでいいよ」 なのはは、妙に晴れ晴れとした顔で言った。 立ち去ろうとする青龍に、なのはは声をかけた。 「ありがとう」 青龍が怪訝な顔で振り返る。 「青龍さんのおかげで大事なことを思い出した」 成長するにつれ色々なことができるようになり、いつの間にか、部隊も新人たちもすべて背負ったつもりになっていた。 故郷が危険にさらされたくらいで余裕をなくす未熟者なのに、自惚れたものだ。自分にできるのは、ただ全力を尽くすことだけだというのに。 「間に合わなかったか」 風に乗って十二神将、白虎が飛んでくる。筋骨隆々とした壮年の男性だ。 「晴明に様子を見てくるように言われたのだが、無駄足だったな。昌浩たちもそろそろ決着がつくらしい」 「余計な真似を」 「まあまあ。ありがとう、白虎さん」 白虎は片目をすがめた。これまでなのはが青龍に放っていた殺気がなくなっている。青龍は相変わらず素っ気ないが。 「どうやら和解できたようだな。よかったじゃないか、青龍」 「白虎。余計なことを言うな」 「どういう意味ですか?」 なのはが起き上がる。 「こいつ、昔戦った時に脅かし過ぎたと言って、気にしていたんだ」 「白虎!」 「心配してくれてたんですね」 なのはが青龍の顔を覗き込む。てっきり、なのはのことなど眼中にないと思っていたので、意外だった。 青龍が隠形する。照れているのだろうか。 「優しいところもあるんだ」 昔、友達が力説していた。 普段冷たい男が、たまに見せる優しさにぐっとくると。なのはは少しだけその気持ちが理解できた気がした。 六課メンバーと、昌浩、もっくん、六合たちは、山側のガジェット群をあっさり壊滅させていた。少し戦力を偏らせすぎたようだ。 「いやー。やっぱりたまに体を動かすと気分ええなあ」 六枚の黒い翼の生えた騎士甲冑を装着した、はやてが肩を回しながら言った。 「はやてさん、めちゃくちゃ強かったよね?」 「うん」 スバルとティアナが耳打ちする。あれで能力制限がかかっているのだから、本気を出したらどれほどなのか。 かつて、はやては自分がガチンコで勝てるのはキャロぐらいではないかと言っていたが、絶対に嘘だと思う。 「何が目的だったのかな?」 「それがわかれば苦労しないわよ」 ガジェットの残骸を調べる昌浩に、ティアナがつっけんどんに言い放つ。 今日の戦いでわかったのだが、昌浩のポジションは、ティアナと同じセンターガードのようだった。 もっくんや六合に支えられている面はあるが、要所要所で指示を出し、戦況を有利に導いていた。正式な訓練を受けずにそれらをこなしているのだから、空恐ろしい印象を受ける。 もし昌浩が六課に入隊していたら、自分はお払い箱になっていたのではないかとティアナは危惧する。 「でも、とにかく片づいたし、帰ろ……」 「へえ、結構やるじゃないっスか」 突然響いた声に、全員が身構える。 青いボディスーツに身を包んだ三人の少女が立っていた。 「戦闘機人!」 戦闘機人とは、人工的に培養した素体に、機械を埋め込み強化した人間、一種のサイボーグのことだ。スカリエッティの忠実な配下で、スバルたちは以前一度だけ交戦したことがある。 少女たちとは初対面だが、着ている服が似ているので、仲間だと推察できる。 眼帯に銀色の長い髪、灰色のコートを着た小柄な少女、チンク。巨大な盾ライディングボードを持ち、赤い髪を後頭部でまとめたウェンディ。そして、髪の色こそ赤と違うものの、スバルによく似た容貌のノーヴェ。 「あいつ、スバルに似てるな。偶然か?」 もっくんが首を傾げる。 「似てて当然だ。そいつも私も、同じ遺伝子データから作られた戦闘機人なんだからな」 ノーヴェが嫌悪感もあらわに言う。 「えっ?」 「くらえ!」 全員にかすかに動揺が走った瞬間、ノーヴェの腕に装備されたガンナックルから、マシンガンのように弾丸が吐き出される。それを皮切りに、チンクが投げナイフ、スティンガーを放ち、ウェンディがライディングボードから光弾を撃ち出す。 防御態勢を取った時、昌浩の背後に青い人影が現れる。 「この子はもらって行くよ」 おどけたような声は、地面から発せられた。 青いスーツに身を包み、水色の髪をした少女。かつてスバルたちの前に現れた戦闘機人、セイン。IS(インヒューレントスキル)はディープダイバー。無機物を透過、潜行することができる。 「昌浩!」 全員が駆け寄るが、間に合ない。昌浩が地面に引きずり込まれ消えていく。 地中を移動しながら、昌浩は抵抗を続ける。 「離せ!」 「駄目だよ。君はドクターのところに案内するんだから」 セインが余裕の表情で告げる。ノーヴェたちは陽動だ。適当に戦って切り上げる手はずになっている。 「オン……」 「それも駄目」 呪文を唱えようとする昌浩の首を絞め、声が出ないようにする。 頭突きや蹴りを繰り出してはいるが、セインはやすやすとかわしてしまう。 昌浩は魔力はともかく、身体能力は人並みだ。後ろから羽交い絞めにされたら、どうしようもない。 「諦めて、大人しくしててよ。オミョージ君」 言いながら、セインは笑いを堪える。 地中を抜けて、地上に出る。それを繰り返すと、やがて、町の外に出た。 「ここまで来れば、もう大丈夫」 「止まれ」 セインを、彼女の姉であるトーレが待ち受けていた。女性にしては背が高く、短い髪に鋭い目をしている。その両手足には虫の羽根のような刃インパルスブレードがついていた。 「あ、迎えに来てくれたんだ」 「止まれと言ってるんだ、この馬鹿者!」 トーレの一喝に、セインは足を止める。 「敵を研究所に連れ込むつもりか」 トーレが戦闘態勢を取る。 「あーあ、もうちょっとだったのにな」 「うわっ!」 昌浩の襟首から、白い動物が滑り出てくる。セインは驚いて手を離しそうになる。 「もっくん!」 白い物の怪は悠然と大地に降り立つ。昌浩がさらわれる一瞬の間に、服の中に忍び込んでいたのだ。なるべく魔力を抑えていたのだが、隠しきれなかったらしい。 「一匹で何ができる。セイン、陰陽師を捕まえておけ」 「あいよ」 もっくんがトーレと向き合う。 「戦う前に質問だが、お前ら、この世界の出身か?」 「違うよ」 「セイン、答えなくていい」 「それはよかった。実は十二神将には掟があってな。人を傷つけちゃいけないんだ」 十二神将が人を傷つけてはならないのは、十二神将が人の想念から生まれたからだ。親である人を、子である十二神将は傷つけられない。 「しかし、この掟、結構ゆるくてな」 「あー。俺、朱雀に叩かれて、太陰に殴られて、勾陣に投げ飛ばされたことあるしね」 昌浩が過去を振りかる。どうやら、このくらいでは掟に抵触しないらしい。 「晴明が調べてわかったことだが……俺たちはこの世界の人間の理想と想念によって形作られている。つまり、この掟、他の世界の人間には通用しないんだ」 もっくんが歯を向いて笑う。 危険を感じたトーレが、飛び出して拳を振るう。 「紅蓮!」 昌浩が叫ぶ。 炎が噴きあげ、もっくんの姿が、赤いざんばら髪に褐色の肌の男に変わる。額には金の冠をはめている。十二神将、最強にして最凶の存在、騰蛇。またの名を紅蓮。 姿を現した紅蓮が、トーレの拳をやすやすと受け止めた。全身から莫大な魔力が放射される。 「甘く見るなよ、女」 「馬鹿な」 トーレは自分の拳が小刻みに震えているのを感じた。 紅蓮の魔力は凄絶にして、苛烈。生物に根源的な恐怖を植え付ける。それと無縁でいるには、昌浩のように紅蓮に近い魔力と、存在を許容する優しさ、懐の深さが必要になる。 そのどれも持っていなければ、いかに戦闘機人と言えど、人間を元にしている以上、恐怖からは逃れられない。 「ひい!」 トーレより意志の弱いセインが、恐怖に身をすくませる。その隙を逃さず、昌浩はセインの腕を振り払う。 「砕!」 放たれた昌浩の術を、セインは地中に潜行してかわす。 トーレの隣に現れたセインめがけて、紅蓮は炎の蛇を放つ。 「IS発動、ライドインパルス!」 二人の体が霞み、はるか後方に移動する。 「ほう」 紅蓮が感心したように呟く。 トーレの能力、高速移動だ。 「セイン、撤退するぞ。貴様、名は?」 トーレが苦渋に満ちた顔で問う。ナンバーズが恐怖を感じるなど、あってはならないことだ。 「十二神将、騰蛇」 「覚えておこう。私はナンバーズ、トーレ。いつかこの屈辱は晴らす」 二人の姿が地面に消える。 「敵ながら、あっぱれな奴だ」 紅蓮がもっくんに戻る。不利を悟るや、即座に撤退を決断した。簡単にできることではない。 あれだけ派手に魔力を解放したのだ。すぐに迎えが来るだろう。 そこに白い鳥が飛んできた。鳥は昌浩の上空で手紙に変化する。 「げっ」 手紙は晴明からのものだった。 『まったくさらわれてしまうとは情けない。気が緩んでいる証拠じゃ。これは一から修行し直しじゃのう。ばーい晴明』 手紙を読むにつれて、昌浩の肩がぴくぴくと痙攣する。読み終わると、昌浩は手紙を握りつぶし、絶叫した。 「あんのくそ爺ー!!」 絶叫が消える空に、迎えに来たはやてたちの姿が映っていた。 目次へ 次へ
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研究室の中で、スカリエッティは複数のモニターを前に座っていた。 映し出されている映像は、彼の最高傑作ゾディアック・ナンバーズが次々と敗北していく姿。しかし、スカリエッティは動揺を感じさせない冷徹な眼差しで、モニターをじっと観察していた。 「トーレとクアットロの様子は?」 スカリエッティは通信画面越しにウーノに話しかける。 『現在、敵の追跡を受け、帰還がままならない状況です。通信をつなぎますか?』 スカリエッティが頷くと、画面に新たにトーレが映し出される。姿を消して逃走しているクアットロは音声のみだ。 「二人とも、問題は?」 『機械に損傷はありません。正常に作動しています』 トーレが掠れた声で答えた。 自制心の強いトーレが疲労を隠し切れないのだから、フェイトの一撃が相当に堪えたのだろう。 トーレがタウラスの聖衣を失わずに済んだのは、偶然によるところが大きい。グレートホーン・インパルスで突進の勢いを削いだのは確かだが、もしフェイトが腹部ではなく機械のある胸部を狙っていたら、あるいはトーレの体格がもっと小柄だったら機械は砕かれていた。 『申し訳ありません、ドクター。こっちは積尸気冥界波が使えなくなってしまいました。戻り次第、修理をお願いします』 廬山昇龍覇にやられてからというもの、機械が不具合を起こしていた。直撃を避けてもこれだけの影響を及ぼすのだから、ドラゴンの奥義がいかに恐ろしいかよくわかる。 「積尸気冥界波は扱いの難しい特殊な技だからね。聖衣が無事だっただけでも、よしとしよう」 『乙女の柔肌に痣をつけるなんて、あの男、次の機会には八つ裂きにして差し上げますわ!』 敗北したのが余程屈辱だったのだろう。クアットロは憤懣やるかたない様子だ。 スカリエッティは二人との通信を終えると、ウーノに指示を出す。 「ガジェットの発進用意をしてくれ」 『妹たちの撤退支援ですね?』 「そうだ。ここの防衛に一部残して、残りは支援ついでに適当な町でも襲わせてくれ」 『わかりました』 アジトの地下で、ずっと眠っていた兵器群に光が灯っていく。 対時空管理局用に数だけは揃えている。AMFの意味がない聖闘士たちが相手でも、時間稼ぎくらいなら出来るだろう。 それでも修理の時間まで確保できるかどうかは怪しい。この場所にも徐々に敵が接近してきているのだから。 スカリエッティの顔に歪な笑みが浮かんだ。 「ああ、後少しだ。もうじき私の夢が叶う」 事ここに至っても、スカリエッティは自らの夢の達成を微塵も疑っていなかった。 広い湖の上で、シグナムは敵を迎え撃つべく待機していた。 「すまないな、アギト。不満はあるだろうが、まずはこちらの任務に付き合ってくれ」 シグナムは隣のアギトに話しかける。 本来ならドゥーエの対処をするはずだったのだが、今のところ所在が確認されていない。 「いないもんはしょうがねぇ。こいつを倒してあぶり出してやるぜ」 シグナムとアギトがユニゾンする。シグナムの騎士服の上着が消失し、背中に四枚の炎の羽が出現する。 「あなたが、わたしの相手ですか」 カプリコーンの聖衣をまとったディードが、湖の端に到達する。ディードの両手には、赤い光の刀身を持つ双剣が握られていた。前回の戦闘では使われなかったディードの固有武装ツインブレイズだ。 「そうだ」 頷き、シグナムが左手を開く。掌の上には、ゼストの形見の指輪が乗せられていた。 『旦那』 「騎士ゼスト、あなたの魂をお借りする」 指輪が輝き、形を変える。柄を縮め、まるで短刀のような姿になったゼストの槍を、シグナムは逆手に構える。 「エクスカリバー!」 ディードがツインブレイズを使い聖剣を放つ。 それよりわずかに早く、ゼストの槍がフルドライブを発動させる。急加速したシグナムの真横を走り抜けた斬撃が、湖を割り大量の水しぶきを上げる。 エクスカリバーの威力を目の当たりにしながら、シグナムは不可解そうに眉を潜めた。 「一つ尋ねるが、エクスカリバーは手刀を使って放つ技ではなかったか?」 カプリコーンの黄金聖闘士は四肢を刃のように研ぎ澄ませる。中でも手刀は、聖剣の名にふさわしい切れ味を誇る。 「ドラゴンに手刀の切れ味が悪いと指摘されましたので、武器で補わせていただきました」 「…………剣を使ったのは、それだけの理由か?」 「はい。どのような形であれ、技が使えるなら問題ないでしょう」 「ほう」 口調こそ穏やかだが、シグナムの瞳が獲物を見つけた猛禽のように鋭くなる。 『シ、シグナム?』 ユニゾンしているアギトが、シグナムの変化を感じ取り、やや怯えた声を出す。 「実はな、私はお前の相手はドラゴンに譲るべきかと思っていたんだ」 カプリコーンの黄金聖闘士シュラは、強大な敵として青銅聖闘士たちの前に立ちはだかった。しかし、紫龍の覚悟に打たれたシュラは最後に改心し、諸共に死ぬはずだった紫龍を助け、たった一人で死んでいった。紫龍にとって恩義のある相手だ。 「だが、私にもお前と戦う理由ができた。お前は聖闘士でも騎士でもない。お前に聖剣を扱う資格はない」 「私の技に不満がおありですか?」 「大ありだ!」 レヴァンティンがカートリッジをロードし、刀身が炎に包まれる。あたかもシグナムの怒りを体現するかのように。 シュラがエクスカリバーをいかに誇りに思っていたか、紫龍の話だけで察するに余りある。 武器も技もただの道具としか考えられない輩に、その誇りが弄ばれている。聖闘士と騎士の違いはあれど、同じく剣に誇りを持つ者として、シグナムに見過ごすことなどできない。 「貴様のまとう黄金聖衣、早々に聖闘士たちに返してもらおう」 犯罪者の手に落ちた聖剣と、正義の騎士が振るう炎の魔剣が激突する。 安全装置を解除したゼストの槍の性能と、ユニゾンによる負担の分担によって、シグナムは光速に近い速度を出せるようになっていた。 最高速度はフェイト、なのは、キャロの支援を受けたエリオにわずかに劣る。だが、機動力では、なのはを抜いて三番手に位置し、攻撃と防御、速度のバランスはもっとも取れている。 常人には視認できない速度で、二人は斬り結ぶ。レヴァンティンの炎とツインブレイズの光だけが長い尾を残し、まるで湖の上で炎と光の竜が暴れ狂っているかのようだった。 シグナムはツインブレイズを的確に捌いていく。時折、刃が掠め肌を浅く切り裂くが、戦闘の趨勢に影響するようなものではない。 通常の斬撃だけで勝てるだろうと高をくくっていたディードだが、シグナムの技の冴えに思わず目を見張る。 「私の方が速いはず…………なのに、どうしてついてこられるのですか!?」 ツインブレイズを左右から挟み込むように振るう。シグナムは両腕の武器で受け止めると、すかさずディードを蹴り飛ばす。 「生憎と、自分より速い敵を相手にするのは慣れていてな」 長年フェイトと競い合ってきたおかげで、スピードで勝る相手にどう対処すればいいかは、頭と体に叩き込まれている。 まして、ディードがツインブレイズを実戦で使うのはこれが初めてだ。ナンバーズは戦闘データの共有ができるらしいが、長剣を装備している者は他にいない。ただでさえ習熟の難しい二刀流だ。ディードの剣技は拙さこそないが、動きが素直で読みやすい。 剣の騎士の二つ名を持つシグナムの技量があれば、速度の差は埋められる。いっそでたらめに振りまわしていた方が、シグナムは苦戦しただろう。 「それなら――」 ディードが双剣を大上段に振りかぶる。最大威力でデバイスごと両断するつもりだ。 「エクスカリバー!」 「レヴァンティン!」 シグナムの剣がツインブレイズの横腹を叩き、強引に軌道を変える。 紛い物でも、エクスカリバーの切れ味は侮れない。シグナムに防御の手段はなく、斬撃の軌道をそらすか、かわすしか選択肢はない。 ディードがエクスカリバーを織り交ぜながら攻め立ててくる。 シグナムにしてみれば、防具もなしに真剣で斬り結んでいるようなものだ。一手でも読み違えれば、即命取りとなる。それをこれまで経験したことのない光速の領域で実践せねばならない。 シグナムは激しい怒りを感じる一方で、ぎりぎりの緊張感に心が躍るのを抑えられなかった。 「エクスカリバー!」 横一文字に振るわれた聖剣を、今度は急上昇してやり過ごす。 「言ったはずだ。お前に聖剣を扱う資格はない」 シグナムがディードを見下ろしながら厳しく言い放つ。 人が武器を持つのは、素手以上のリーチと殺傷力を得られるからだ。しかし、その代償に動きは多少なりとも制限されてしまう。 素手でありながら武器以上の切れ味を持ち、拳圧によって離れた敵を攻撃できるエクスカリバーは、究極の一つの形だ。 ディードは武器によって威力は補えたが、斬撃が大振りとなり、聖剣本来の使いやすさを捨て去ってしまったのだ。 「お前の剣には魂がこもっていない。そんなもので、私を倒すことはできん」 「おかしなことを言いますね。ツインブレイズはデバイスではありません。魂がなくて当然ではないですか」 「そういう意味ではない!」 ディードがツインブレイズを強く握りこむ。それがエクスカリバーの前兆であると、シグナムはすでに看破していた。 シグナムは最大速度で敵の懐へと飛び込み、今まさに振り下ろされようとしていたディードの両腕をゼストの槍ではね上げる。 「これで終わりだ」 レヴァンティンの炎が唸りを上げて逆巻く。 「紫電一閃!」 袈裟がけの一閃が炸裂し、ディードを炎が呑みこむ。 剣に乗せられた魔力が黄金聖衣を突き抜け、内側に取り付けられた機械を砕く。 勝利の手応えを感じた瞬間、炎を突き破りディードのつま先がシグナムの両脇を引っかけた。 「これは――」 シグナムの体が減速せずに、ディードに引っ張られるように加速していく。単純な拘束に見えるが、どうやっても外すことができない。 シュラの使うもう一つの技、ジャンピングストーン。相手の勢いを利用して吹き飛ばすカウンター技だ。 ディードから次々と黄金聖衣が離れていく。ディードは聖衣が完全に失われる前に、最後の執念で技を発動させたのだ。 「なるほど」 シグナムは相手の顔を見上げるが、すでに昏倒した後だった。 騎士であるシグナムの盲点だった。まさか最後に頼るのが、剣ではなく足技だとは。 「お前は聖闘士でも騎士でもない…………だが、戦士ではあったのだな」 シグナムのように己の武器や技に誇りを持つ者がいる一方で、武器も技も、己自身すら道具と割り切る者がいる。両者が相容れることは決してない。ただ強さで、己の正しさを証明するのみだ。 「見事だ。次はお互い、借り物なしで手合わせ願いたいものだな」 シグナムは不思議と穏やかな心境で、敵の勝利への執念を称賛する。 「シグナム!?」 シグナムからアギトが分離する。ゼストの指輪を抱え、アギトは戸惑いの声を上げる。 「行け。お前の使命を果たせ!」 アギトの眼前で、シグナムの体が光速で蹴り上げられ、岸壁へと叩きつけられた。 現場にヴィータとリインが到着した時、戦闘はとっくに終わった後だった。 湖の岸辺に倒れたディードと、傍らに鎮座する黄金の山羊のオブジェ。そして、岸壁に深く穿たれた穴の底で、土に半ば埋もれるようにしてシグナムが横たわっていた。 アギトの姿はどこにもない。 「……シグナム?」 ヴィータがシグナムの隣に立ち、顔にかかっていた土を払ってやる。 「おい、起きろよ」 シグナムの表情は穏やかで眠っているようにしか見えない。しかし、よほど深く傷ついているのか、呼びかけても反応はない。 すでにこの結果は、アースラから伝えられていた。それでも実際にこの目で見るまでは信じたくはなかった。 傍らのリインは口元を押さえて瞳を潤ませている。 「……またかよ」 ヴィータの足元に滴が落ちる。 脳裏に、ザフィーラとシャマルが闇に呑まれた姿が、子供の様に泣きながら倒れたはやての姿が蘇ってくる。 「どうして……」 ヴィータは己の手を見つめた。記憶はさらに過去にさかのぼる。八年前、ヴィータの目の前でなのはが撃墜された。なのはの血で赤く染まった掌を、ヴィータは一日たりとて忘れたことはない。 ヴィータはあの日のなのはようにシグナムを抱き上げた。 「どうして私は、誰一人助けることができないんだよ!」 ヴィータの嘆きの声が、湖畔に響き渡った。 「ピラニアンローズ!」 「サンダーウェーブ!」 黒バラを貫き、瞬のネビュラチェーンが稲妻の軌跡を描いて飛ぶ。 「IS発動、ランブルデトネイター」 チンクが指を弾くと、貫かれた黒バラが爆発し、ネビュラチェーンの勢いを削ぐ。 「くっ!」 瞬はやむなく鎖を手元に引き戻す。 チンクが同時に四つの黒バラを投擲する。 「ローリングディフェンス!」 瞬の鎖がまるで竜巻のように回転し、黒バラも、続いて起きた爆風も全て吹き散らす。 都心から離れた場所に存在する研究施設。資材搬入用の大きな通路の中で、瞬とチンクは戦っていた。 「まさか、たった数日でランブルデトネイターを防げるようになるとはな」 「なのはさんたちのおかげだよ」 訓練の間、なのはやフェイトたちの砲撃魔法を受け続けたのだ。ネビュラチェーンが過剰反応しないよう闘志を抑えて攻撃できるのだから、六課隊長たちの実力はさすがだ。 瞬は呼吸を整えながら、チンクの攻略法を模索する。 ランブルデトネイターが強力な武器であることはわかっていたが、まさか強固な盾にもなるとは思わなかった。爆発で鎖を防ぐ様は、まるで炎でできた大輪のバラの盾だ。ネビュラチェーンは、バラの盾によってことごとく無効化されていた。 互いに攻防一体、否、防御の比重の方が大きい。ゆえに、戦いはどちらも決め手に欠けるまま、三十分が経過した。 六課のみんなには一時間という時間制限がある。もしもの場合に援護に行けるよう、これ以上ここで時間をかけるわけにはいかない。 瞬はコスモを燃やし、鎖を構えた。 死力を尽くして戦う二人の様子を、物陰からひっそりと窺う者がいた。兜についたサソリの尾が音もなく揺れる。 瞬が攻撃に意識を傾けた瞬間、ドゥーエは地面を滑るように動き出した。真紅に塗られたピアッシングネイルが、瞬の脇腹を狙って突き出される。 「なっ!」 突然の乱入者に、瞬だけでなくチンクまでもが驚く。 瞬のサークルチェーンが防御しようとするが、刹那の差で間に合わない。ドゥーエの爪が瞬に迫り―― ヒュッ。 風を切り飛来した金属片が、ドゥーエの爪にぶつかり動きを止めた。 「誰!?」 ドゥーエは手首を押さえて、誰何の声を上げる。金属片は鳥の尾羽のような形をしていた。 「盗人だけでは飽き足らず、一対一の真剣勝負に横槍を入れるとは、どこまでも見下げ果てた奴よ」 驚くほど攻撃的なコスモが顕現する。全てを焼き尽くす業火の様なコスモが、不死鳥の姿を形作る。 通路の奥から、眉間に傷を持つ精悍な顔立ちの男が歩いてくる。身にまとうのは、不死鳥の尾羽がついた白と濃紺の聖衣。 男を見て、瞬は喜びに顔を輝かせる。 「兄さん、やっぱり来てくれたんだね」 男は瞬にほのかに笑いかけると、一転して強烈な殺気をドゥーエに向けて放つ。 「貴様には、このフェニックス一輝が天誅を下してくれる!」 瞬の兄にして、青銅聖闘士最強の男、一輝がミッドチルダの大地に降り立った。 目次へ 次へ
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時空管理局の施設が爆炎に包まれる。木々がまばらに生えた山の中腹から、ディエチはその様を観察していた。 たったの一撃で施設を完全に破壊すると、ディエチはイノーメスカノンの調子を確かめる。不具合はない。改良は成功したようだ。 最初の任務を終えたディエチがジェミニの兜を脱ごうとすると、望遠機能が搭載された目が、遠くに敵影を捉える。 エリオとキャロが、木々の隙間を縫うようにして山を登ってくる。いつもと違う点はただ一つ、エリオが白いコートの前をしっかりと合わせていることだけだった。少しでも防御力を上げようという涙ぐましい努力だろう。 六課と聖闘士が迎撃に来るのはわかっていたが、よりによってあの二人かと、ディエチは思った。 竜のいない召喚士に、スピード重視の少年。はっきり言って、ゾディアック・ナンバーズの脅威足りえない。勝ち目のない戦いに子どもを送り込むなんてと、ディエチは柄にもなく六課の隊長たちに憤る。 「弱い者いじめは好きじゃないんだけどな」 まして相手は最年少の二人だ。ディエチはますます気が重くなる。 彼我の距離は、約三百メートル。とっと無力化して先に進もうと、ディエチはISでイノーメスカノンに麻痺性のガス弾を装填する。 ディエチは照準をエリオたちに合わせる。次の瞬間、ディエチの両目に、エリオの顔がアップで映っていた。 「なっ!?」 一瞬にして、距離を詰めたエリオのストラーダの斬撃が、イノーメスカノンを真っ二つに切り裂く。 ディエチは混乱したまま後ろに跳躍するが、エリオはぴったりとついてくる。多少のスピードアップは計算に入れていたが、いくらなんでも速過ぎる。 エリオの斬撃が、ディエチの脇腹に命中する。その速さはまさに光速。 (この短期間でコスモに、しかもセブンセンシズに目覚めた!?) ディエチはまさかと思いながらも意識を凝らすが、エリオからコスモは感じられなかった。 ストラーダが左肩に叩き込まれ、続けて三段突きが繰り出される。攻撃系の魔法は掛かっていないのか、斬撃は速いだけで軽く、刃が黄金聖衣を傷つけることもない。もっとも、光速で叩かれれば、衝撃だけでそこそこ痛いが。 ストラーダがカートリッジを排出する。ディエチははっとしてエリオのデバイスに注目した。 『Sonic Move』 ディエチの耳が、ストラーダの発する音声を拾う。 『Sonic Move, Sonic Move, Sonic Move……』 ストラーダは壊れた録音機のように同じ言葉を繰り返していた。 カートリッジを使用して、安全装置を解除した加速魔法の重ねがけを行っている。だが、それだけではまだ光速には及ばないはずだった。 ディエチはエリオの背後に視線を移した。 エリオよりだいぶ遅れて距離を詰めてきたキャロが、胸の前で両腕を交差させていた。 「我が乞うは、疾風の翼。若き槍騎士に、駆け抜ける力を。我が乞うは……」 量産型ストラーダによって加速されたキャロの口が、凄まじい速度で機動力強化の詠唱を繰り返していた。 エリオはソニックムーブだけでなく、キャロのブースト魔法の同時重ねがけを行っていた。乗算で加速したエリオは、ディエチに匹敵する速度を得ていた。 ストラーダから次のカートリッジが排出される。この勢いで消費していては、エリオのカートリッジはすぐに尽きてしまうはずだった。 エリオがコートを脱ぎ捨てる。赤いシャツの上にベルトが巻きつけられ、動きを妨げないぎりぎりまで予備のカートリッジが取り付けられている。 「僕たちは魔法の力を信じてる!」 エリオがまっすぐな瞳で叫ぶ。 「フェイトさんが、なのはさんが教えてくれた魔法の力は、どんな相手にも通用する。僕たちがそれを証明してみせる!」 エリオは攻撃を継続しながら、流れるような動作で新しいカートリッジを装填する。 一時間どころか三十分も持たないであろう、限界をはるかに超えた魔法の使用。 たかだか十歳の少年が、信じられないくらいの負荷にさらされていた。こうしている今も、エリオの骨も筋肉も神経までもが軋みを上げている。体が燃えるように熱い。まるで全身の血液が沸騰してしまったかのようだ。 「なんて無茶を! 君たちの隊長は、こんなことを命じたのか!」 劣勢に立たされた自分の立場も忘れ、ディエチは義憤に駆られる。 「違う!」 強い否定の言葉が返ってくる。 「これは僕たちの意思だ!」 詠唱を止めることなく、キャロもエリオの言葉に頷く。 六課のみんなを、大切な人たちをも守る為に、エリオとキャロは二人でこの方法を考えた。 最初に作戦を相談した時は、フェイトに泣きそうな顔で叱られた。 どうやら、フェイトは今回の作戦にエリオとキャロを参加させないつもりだったらしい。熱心に除隊を勧められたが、エリオとキャロは頑として譲らなかった。フェイトを悲しませたことにエリオとキャロの心は痛んだが、仲間の役に立ちたいという思いが勝った。 フェイトは最後まで渋っていたが、最後には出撃を許可してくれた。一人前だと認められたようで、それがどれだけ誇らしかったか。 「僕たちは勝つ。勝って、みんなのところへ帰るんだ!」 大上段からの一撃がジェミニの兜を叩く。強度で劣るストラーダの刃先がわずかに欠けた。 (ごめん、ストラーダ) エリオは胸中で謝る。スピードアップに全魔力を注ぎ込んでいるエリオに、攻撃魔法を展開する余裕はない。 真・ソニックフォームとバルディッシュの攻撃力を両立させるフェイトは、やはりまだ手の届かない存在だ。 だが、キャロと二人なら、いつか届くかもしれない。力が足りないなら、知恵を使え。それでも足りないなら、誰かと力を合わせれいい。それがなのはから教えられたことだった。 なのはとフェイトが予測した通り、ディエチの専門は狙撃、砲撃であり、クロスレンジの技術はたいしたことない。エリオは果敢に攻めていく。 しかし、追い詰められているのはエリオたちの方だ。 黄金聖衣に斬りつけるたびに、反動でエリオの両腕に痛みが走る。このままではいつか腕が壊れるだろう。ブースト魔法の重ねがけをしているキャロの顔色も、蒼白となっている。 エリオの肉体に、キャロの体力に、ストラーダ。どれか一つでもなくなれば、この均衡は瓦解する。それまでにディエチの隙を作りだし、決定打を与えなければならない。 広いドーム状の施設で、キャンサーの聖衣をまとったクアットロが、退屈そうにコンソールをいじっていた。聖衣に取りつけた白いマントが空中ではためく。 敵はろくに戦う素振りも見せず撤退してしまった。施設のコンピュータ制圧も、じきに終わる。 「せっかく思う存分楽しめると思ったのに、残念ですわ」 甘ったるい口調で呟く。しかし、それは猛毒の甘さだ。 クアットロはずっと不満に思っていた。もし自分に戦闘能力があれば、もっと完璧に作戦を遂行してみせるのにと。 その願いは、キャンサーの黄金聖衣が叶えてくれた。もう馬鹿な姉妹たちのご機嫌伺いする必要ない。望むとおりに行動し、ドクターの夢を実現させることができる。 クアットロは人差し指の先を眺める。人の魂を冥界に送る技というが、クアットロはただの比喩表現だろうと思っていた。守護騎士の一人シャマルが、相手のリンカーコアを直接抜き出すことができる技を持つが、おそらく同じような原理で敵を殺すのだろう。 実際は、本当に魂を冥界へと送り込んでいるのだが、所詮機械の力を借りて技を再現しているクアットロにそこまでの理解はできなかった。 転送用の魔法陣がドームの中央に出現し、濃緑の聖衣をまとった少年が現れる。 「あら。私の相手はあなたですの? ドラゴン紫龍」 「俺のことを知っているのか?」 「ええ、ほんの一部だけですけど、あの十二宮の戦いは見せてもらいましたから。では、こちらも名乗らせていただきます。私はクアットロ。あなたを冥府にお連れする者です」 クアットロはマントを翻し、いきなり人差し指を突きつける。 「積尸気冥界波!」 紫龍がその場から飛び退く。 クアットロは勝利を確信した。積尸気冥界波の効果範囲の広い技だ。その程度移動したところで、意味はない。 「やはり劣化コピーだな」 しかし、紫龍は積尸気冥界波を回避していた。 「そんな、どうしてですの!?」 「どうやら巨蟹宮の戦いは見ていなかったようだな。知らないなら、教えてやる。デスマスクを倒したのは、この俺だ」 キャンサーの黄金聖闘士デスマスクは、力こそ正義という信念を持ち、己の正義の為なら無関係な人々の命を平然と犠牲にする外道だった。デスマスクの非道な行いは紫龍の逆鱗に触れ、冥府の底へと叩き落された。積尸気冥界波はとうの昔に見切っている。 「そう……では、これならどうかしら」 クアットロの姿が幾重にも分身する。クアットロのISシルバーカーテンだ 「幻影か」 紫龍は目を閉じ、コスモを探った。だが、全てのクアットロからコスモが感じられた。 「まさか!」 「この度、私の銀幕芝居に、コスモという新たな演者が加わりました。では、お客様、私の舞台で存分に踊って下さいまし!」 数十体にも分身したクアットロたちが、芝居がかったしぐさで一礼する。 紫龍は集中して本体を見極めようとするが、音も気配も、完全に再現している。 シルバーカーテンの情報は事前に知らされていたが、まさかこの短期間でコスモすら惑わすとは、恐ろしい技術力だった。 クアットロたちが一斉に技を放つ。シルバーカーテンは積尸気冥界波の気配まで再現していた。 紫龍は勘だけを頼りに走る。 「ぐっ!」 引き裂かれるような痛みに、紫龍は聖衣の上から胸を押さえる。どうやら積尸気冥界波が掠めたようだ。 「また外してしまいました。でも、まったくの無駄というわけでもなさそうですわね」 積尸気冥界波は魂を直接攻撃する技。冥府に送ることができなくとも、掠めれば魂を傷つける効果はあるようだ。 「では、徹底的に痛めつけてあげましょう、積尸気冥界波!」 追い立てられるように、紫龍は走る。走りながら、クアットロたちに攻撃を仕掛けるが、拳はむなしく空を切るばかりだった。 「ああ、もう、あんまり動かないでくださる?」 焦れたように言うと、クアットロたちが一斉に動き出し、あらゆる角度から拳を繰り出す。三人目までを回避し、四人目の攻撃が盾をすり抜ける。 「外れですわよ」 クアットロのハイキックが紫龍のこめかみに当たる。 すぐさま反撃するが、その時には本体は幻影に紛れていた。 「いつもなら幻影とだけ踊っていただくのですけど、今日は出血大サービス。本物の私も一緒に踊って差し上げますわ!」 紫龍のこめかみから一筋の血が流れるのを見て、クアットロは艶然と微笑む。 「あら、ごめんなさい。出血するのはあなたの方でしたわね」 紫龍の周囲ではクアットロたちが踊るように跳ねまわり、実体の位置を悟らせないようにしている。 「フフフフ、こんなに美女に囲まれて、まるで殿方の夢、ハーレムのよう。素敵!」 最後だけ、やけにハイテンションでクアットロたちが叫ぶ。 クアットロたちの高笑いがドーム内に反響している。夢は夢でも、まさに悪夢のような光景だった。 紫龍は滝のような汗を流しながら、クアットロの集団に包囲されていた。 本体と幻影の見極めがつかないのでは、実際に何人ものクアットロと相手にしているのと変わらない。紫龍の疲労は深刻だった。 「まったく聖闘士というのも愚かなものですわね」 クアットロが嘲るように言った。 「なんだと?」 「基本一対一? アテナが武器を嫌うので、己の肉体のみを武器として戦う? くだらない。武器なんて使えるだけ使えばいい。敵は多人数でなぶればいい。これが最も効率の良い戦法ですわ」 ライブラの武器の威力は、セッテが証明してくれた。例外的に武器の使用が認められている聖闘士もいるが、聖闘士全員が武器を持てば大幅に戦闘力を向上させられる。地上の平和ももっと守りやすくなるはずだ。 「あなただってそうですわ。コスモの真髄、セブンセンシズに一度ならず目覚めながら、まだ満足に使いこなすことができない」 「…………」 「もしドクターに忠誠を誓うのなら、この機械を分けてあげてもいいわよ」 クアットロは胸部装甲の裏側の結晶型の機械を指差す。聖闘士のサンプルも一人くらいいた方が、ドクターの研究がはかどるだろうと考えてのことだった。 「あなたは最下級の青銅聖闘士から、一気に黄金聖闘士にだって昇格できる。このチャンスを逃す手はなくてよ?」 「哀れだな」 紫龍が目を細めた。 「哀れ? この私が? 今最高に幸せですのに?」 「貴様ではない。キャンサーの黄金聖衣だが」 クアットロは人をなぶることに、明かに愉悦を感じている。正義を守る為の聖衣でありながら、何故キャンサーはかくも外道と縁ができてしまうのか。 これまで積尸気冥界波によって葬られた人々の怨念か。あるいは、指先一つで魂を弄ぶ超常の技が、人を外道に堕としてしまうのか。 「効率が良いか。確かに貴様の言うことにも一理ある。だがしかし!」 ドラゴンの聖衣が離れ、紫龍の鋼のように鍛え上げられた上半身が露わになる。 「ちょっと! レディの前でいきなり脱がないでくださる!?」 「す、すまない」 思いがけないクアットロの初心な反応に、紫龍は思わず謝ってしまう。 クアットロは深呼吸し紅潮した頬を静める。 「で、聖衣を脱いだってことは、降伏の証と思ってよろしいのかしら?」 「教えてやろう。道具に頼り、努力を怠った力に何の価値もないのだと!」 紫龍の黒髪が波打ち、背中に龍の姿が浮かびあがる。 強力な聖衣を装着していれば、心に油断が生じる。あえて背水の陣に身を置くことで、紫龍はコスモを最大限まで燃え上がらせる。 クアットロには理解できない、不効率の戦い方の極みだ。 「本当にアナクロですのね。根性論で勝てるなら、誰も苦労しません。一撃で葬って差し上げますわ!」 コスモは肉体強度を上げてくれるわけではない。聖衣なしで光速拳など命中したら即死だ。 クアットロたちの拳が迫るが、紫龍は目をつぶり微動だにしない。 幻のクアットロたちが次々と紫龍をすり抜けていき、十二番目に本物が紫龍の心臓めがけてストレートを放つ。 紫龍はその拳を、わずかに体をそらすことでかわした。 「ふん、まぐれですわ」 クアットロが後退して、幻影にまぎれる。だが、どんなに巧妙に幻影に紛れようと、紫龍の目はしっかりと本体を捉えていた。 「そんな、どうして!?」 クアットロがうろたえる。 「貴様のシルバーカーテンは、よくできている。だが、生物に特有の揺らぎまでは再現できていない」 攻撃に移る時、コスモにわずかに殺気が混じる。今は本体を見破られた動揺で、コスモが揺らめいている。ほんのささやかな揺らぎだが、コスモを高めた紫龍にはそれがはっきりと感じ取れる。 クアットロが及び腰になる。幻影を見破られては、クアットロに勝機はない。撤退の方法を必死で考え始める。 「女に手を上げるは本意ではないが、貴様のような外道にこれ以上、黄金聖衣を弄ばせるわけにはいかん。くらえ、廬山昇龍覇!」 廬山の大瀑布をも逆流させる紫龍の右拳が、クアットロの胴体に炸裂する。クアットロは天井を突き破り、空高く打ち上げられる。 しかし、勝利したはずの紫龍の顔は、苦渋に満ちていた。 クアットロの姿が、青空に溶けるように消失してしまう。 「詰めを誤ったか」 紫龍は悔しげに右拳を握りしめる。おそらく紫龍が本当に殴ったのは、肩のあたりだろう。 最後の瞬間、クアットロは己の姿を透明にし、その上にわずかにずらして幻影をかぶせたのだ。さしもの紫龍もそこまでは気がつかず、おかげで廬山昇龍覇のダメージが浅くなってしまった。 「逃げ足だけは一流だな」 紫龍は身を翻し、急ぎクアットロの後を追った。 ストラーダが黄金聖衣の表面を叩き続ける。 (聖衣が動かない! どうして!?) 山の中を必死に逃げ回りながら、ディエチは心の中で叫ぶ。 最大級の破壊力を実現したイノーメスカノンの調整に手間取り、ディエチはほとんど格闘戦の訓練を行っていない。 もし接近されたとしても、聖衣から戦闘データを引き出せば、離脱くらいはできるだろうと安易に考えていた。 だが、機械は作動しているのに、聖衣は戦ってくれない。ディエチは、露出した顔や首、二の腕を守るので精一杯だった。 (まさか、機械の故障?) それはあり得ないと、ディエチもわかっている。もし機械が故障すれば、聖衣の意思は正常に戻り、偽りの主であるディエチから離れていくはずだ。 (だったら、どうして?) ディエチは知らない。 ジェミニの黄金聖闘士サガは、類稀なる頑健さを持った男だった。敵の攻撃をもろともせず、圧倒的破壊力で敵を蹴散らす、まるで重戦車の如き戦い方。 その頑健さは、サガの天性の素質と、たゆまぬ修練によって得たものだ。サガほどの頑健さを持たぬディエチが、その戦い方を真似たところで、ただ防御と回避ができなくなるだけだった。 満足に戦えず、エリオはどこまでも喰らいついてくる。ストラーダの刃こぼれはさらに増え、まるでのこぎりのようになってしまっている。 ディエチが、キャロから離れブースト魔法の範囲外に出ようとすると、エリオが進行方向を塞ぐ。逆にキャロを先に倒そうとすると、キャロがエリオの背後に回るように動く。 これまでの訓練で培われた二人の連携に、ディエチは反撃の機会をつかむことができない。 ディエチは己の思い違いにようやく気がついた。目の前の二人は、無力な子どもなんかじゃない。一人前の魔導師なのだ。 エリオの気迫、覚悟、想いの強さに、ディエチはさらされる。それは極限状態に置いて発揮される命の輝きそのものだった。 ディエチはこれまで遠くから敵を狙い撃つばかりで、接近戦をしたことがない。命懸けの戦いがどれほど怖いか、ディエチは今初めて知った。 「う、うわぁあああああああああああっ!」 恐慌状態に陥ったディエチが、闇雲に腕を振りまわした。偶然、ディエチの腕がエリオに当たり弾き飛ばす。 ディエチは恐怖に突き動かされるまま、両腕を頭上で交差させた。 「銀河の星々と共に砕け散れ!」 ジェミニ最大の奥義が炸裂しようとする。 「ギャラクシアン――」 エリオは残っていたカートリッジをベルトごと破棄する。どんなにわずかでも、軽くなれば最高速に達する時間は短縮できる。 「はあああああああっ!」 ストラーダのノズルが火を噴き、エリオが飛翔する。全身全霊のエリオの突きが、ジェミニの胸部装甲に直撃した。 「かはっ!」 衝撃で、ディエチの肺の中の空気が全て押し出され、息が詰まる。 (ありがとう、ストラーダ) 澄んだ音を立てて、ストラーダの刃が粉々に砕け散る。 砕けたのはストラーダの刃だけではなかった。衝撃に耐えかね、酷使され続けたエリオの右腕の骨も折れていた。握力のなくなった手から、ストラーダが滑り落ちていく。 ソニックムーブが解除されるが、ディエチの動きも止まっている。エリオは残った魔力を電気に変換し、左腕にまとわせる。 「猛きその身に、力を与える祈りの光を!」 視線すら交わしていないのに、キャロはエリオの意思を汲み取ってくれていた。打撃力強化の魔法が、エリオの左腕に宿る。 敵わないなとエリオは思う。大切な人を守れる男になりたいのに、自分の周りには強い人ばっかりで、支えられてばかりいる。 (でも、いつかきっとそんな男になってみせる!) エリオは誓いを込めて左拳を握りしめる。 「紫電一閃!」 電撃をまとった左拳で、ディエチを殴りつける。左腕の骨も折れるが、構いはしない。どうせ体中激痛だらけだ。エリオはさらに踏み込み、折れた左腕を体ごと押し付ける。 電撃が黄金聖衣を貫き、取りつけられた機械がひび割れる。 昏倒したディエチからジェミニの黄金聖衣が離れ、善と悪の人間が背中合わせになったオブジェへと戻っていく。 エリオとキャロの勝利だった。実際の戦闘時間は二十分にも満たないが、エリオにとっては永遠にも等しい死闘だった。 エリオはゆっくりとキャロを振りかえった。 「帰ろう、キャロ。フェイトさんのところへ」 「うん」 エリオはにっこりと笑いかけ、そのまま意識を失い前のめりに倒れていく。キャロが駆け寄ってエリオを抱きとめた。 「お休みなさい、エリオ君」 キャロの膝の上で、エリオはあどけない顔で眠る。疲れ果て、肉体はぼろぼろでも、その顔は使命を果たした喜びに満たされていた。 目次へ 次へ
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魔法少女リリカルなのはSparking!METEOR Wii・PS2にて二機種同時発売 161人のキャラクターが登場し、発売日は2007年10月4日 主題歌は水樹奈々さんが歌う新曲『MASSIVE WONDERS』 新キャラ確定:高町なのは(前期)・高町なのは(中期)・八神はやて(前期・車椅子) 高町士郎 ・高町恭也 ・プレシアテスタロッサ ・闇の書(巨大化) ・闇の書 ナンバーズ ・スカリエッティ ・ザフィーラ(犬) 追加確定ステージ:海鳴市 ・機動6課周辺 ・海上 改良点 グラフィックの進化 トランスフォームリリカルの改良(カメラアングルなど) ステージの昼夜選択が可能に 新要素 「デバイスコンボ」 コンボ中に必殺技を発動できるようになった 「リリカルバーストダッシュ」 オーラをまとい相手の背後に高速移動 「リリカルカウンター」 攻撃をくらう直前相手の背後に回り反撃 「ソニックスウェイ」 相手の攻撃を紙一重でかわす防御テクニック メインモードである「リリカルヒストリー」では、数々の原作バトルを臨場感満載で追体験できる。 原作にある数々の「印象的なアクションシーン」を、メインモード専用のデモとしてバトルに盛りこんだり、 バトルの状況次第でキャラ同士の会話がバトル中に流れたりする。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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悪魔砲少女 対 生機融合猫 クロス元:サイボーグクロちゃん ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 ヴィータ、まねきねこ商店街に行く クロス元:デ・ジ・キャラット ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 ヴィータと不思議なお人形 クロス元:ローゼンメイデン ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 リリカルマンモス&オメガ クロス元:キン肉マン ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 恐怖の将 クロス元:キン肉マン ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 正義超人リリカル万太郎 クロス元:キン肉マンⅡ世 ※完結 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 ミッドに咲く桜 クロス元:突撃!パッパラ隊 序章 編(1) 序章 編(2) 対決! 桜花VSしっとレディ 編(1) 対決! 桜花VSしっとレディ 編(2) ナンバーズが桜花に嫉妬しました 編(1) ナンバーズが桜花に嫉妬しました 編(2) 本能に抗え! そして飛べ! 編(1) 本能に抗え! そして飛べ! 編(2) しっと団の逆襲! 狙われたエリオとキャロ 編(1) しっと団の逆襲! 狙われたエリオとキャロ 編(2) リリカルマン クロス元:ウルトラマン リリカルマン・プロローグ リリカルマン・出会い編 リリカルマン・様々な戦い リリカルマン・最後の戦い なのはとバルタン星人の動物園作戦 クロス元:ウルトラマン80 なのはとバルタン星人の動物園作戦・本編 魔法少女リリカルなのは&仮面ライダーディケイド 超百合大戦 クロス元:仮面ライダーディケイド&その他モロモロ 0:プロローグ 1:クラナガンの異変編 2:ナフコの世界激闘編 3:コミケの世界死闘編 4-1:秋葉原の世界乱戦編・前編 4-2:秋葉原の世界乱戦編・後編 5:各世界の勇士編 6:メロンブックスの世界の一幕編 7:百合ショッカーの陰謀編 8-1:百合ショッカー本部殴り込み編・前編 8-2:百合ショッカー本部殴り込み編・後編 9:恐怖! 百合ショッカー四天王編 10:アギト、アギトへの覚醒編 11:宇宙人の百合大戦完結編 TOPページへ このページの先頭へ
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【レヴァンティン@魔法戦記リリカルなのはForce】 シグナムの用いる、古代ベルカ式の刀剣型アームドデバイス。 基本形態である刀剣型のシュベルトフォルム、鞭状の連結刃型のシュランゲフォルム、 弓型のボーゲンフォルムの3形態を持ち、遠・中・近の全距離に対応することができる。 【銀十字の書@魔法戦記リリカルなのはForce】 古代ベルカの魔導書を参考とした、リリィ・シュトロゼックの武器管制システム。 リリィの存在なしには制御することができず、暴走状態に陥ってしまったこともあった。 戦闘時には、魔導書のページを分割し、無数に展開して使用することができる。 【カレンの刀@魔法戦記リリカルなのはForce】 カレン・フッケバインの私物。何の変哲もない日本刀。 カレン自身は気に入っていたようだが、強度は至って普通のようで、戦闘中にあっさりと破壊されている。